今さら聞けない「バックオフィス」とは?「BPO」とは?

「攻め」のバックオフィスが会社を変える!

バックオフィスとは、セールスや顧客応対を主とする営業部門やマーケティング部門などを、後方から支援する部署や業務のことです。
売り上げには直接関わることはないものの、会社の円滑な運営に欠かすことができない業務のことで、具体的には経理、会計、人事、総務、庶務などを指す言葉です。

社内における裏方ではありますが、正確な収支の管理の為、例えば経理担当者は領収書の金額を正確に帳簿に入力し、経費精算をこなしています。
他にも書類のファイリング、総会資料の準備、備品補充などなど、成果は分かりにくいけれども、重要な役割に違いありません。

ですが経営学では、バックオフィスは「コストセンター」として扱われてしまいます。
利益を生み出さない部門であるため、ツールの活用による効率化や自動化を以って、人員及びコスト削減を図るべき部門として見られるからです。

大企業のような場合バックオフィスは定型を持ち、仕事の仕組みが固まっていることがほとんどです。

しかしながらスタートアップという変化の早い世界で成長している会社であれば、バックオフィスを「コストセンター」として捉えるのは、大きな間違いです。
バックオフィスでは作業事務が多く目に付くだけで、ことスタートアップ企業では、RPAによって大幅なコスト削減が出来るわけでも、誰にでもできる単純なものでもありません。

スタートアップ企業がイノベーションを起こし、社会に影響を与えるためには、一定以上にスケールする必要があります。
そこに到達するためには経営陣や営業、マーケター、エンジニアだけの力だけでなく、バックオフィスの力も必要不可欠となるからです。

とはいえ、経営陣がバックオフィスや雑務のみに時間を取られているようでは、ビジネスが成長するはずもないので、バックオフィスをしっかり回してくれる人材を採用する必要があります。
ただスタートアップ企業で働く上では、カルチャーマッチとITリテラシーの高さを要求されることが多々あります。
それらを求めつつ、バックオフィスの知識や経験、しかも給料は抑え目・・・なんて求人は出したところで応募はきません。

そこでオススメしたいのが、働き方改革の推進や、コロナ禍のリモートワーク推奨により、注目を集める「アウトソーシング」。
先ほど紹介したように、これまでは単純にコストカットを目的としたアウトソーシングが主流でしたが、今はノンコア業務の戦略的なアウトソーシングの活用が進んでいます。
アウトソーシングは自社が抱える業務を社外に委託することで、企業活動を円滑に進める手段のひとつといえます。

では実際にアウトソーシングのメリットを見ていきましょう。

コア業務に注力できる

スタートアップ期は必要な作業が多い反面、人的リソースが限られています。
単純作業や、経理等をはじめとした実務を外部に委託することで、コア業務に集中することが可能になります。

コスト削減

必要な業務のみを外部に委託するので、正社員雇用より遥かに費用の削減が期待できます。
同時に離職リスクの懸念やマネジメント業務にかける工数も必要ありません。

専門性の高い業務にも対応

一般的な事務仕事だけでなく、専門スキルを要する業務も依頼することが可能です。
プロに業務を任せることができるので、効率よく業務の精度を高めることができます。
税理士、司法書士、行政書士、労務士、会計士など幅広い「士業の専門家」にオンラインで直接質問することが出来るのです。
返答もすぐに貰えるので日々めまぐるしいビジネスの中でも、バックオフィス業務を遂行することが出来ます。
これは財務・税務・法務をアウトソーシングできること以上に大きなメリットと言っていいでしょう。

最近はアウトソーシング導入の中でも、「BPO」と呼ぶアウトソーシングスタイルが注目されています。
ビジネスプロセスアウトソーシングの略で、名前の通りアウトソーシングの一種ではありますが、従来のそれとは少し定義が違います。

通常の業務代行サービスと異なり、業務の企画や設計、運用からシステム、人材の採用まで、自社業務を丸ごとアウトソーシングできるのが特徴です。

業務代行サービス同様、外部に委託するところまでは一緒ですが、「BPO」は委託の中に業務効率化などのプロセスを含んでいるのです。
イメージとしては「外部業者に自社部門を置いて業務を行ってもらう」と言えば良いでしょうか。

このように外注でありながら自社部門のように機能するので、業務遂行だけでなくコンサルティングまで一括して担うというのが「BPO」です。
例えば、業務課題を洗い出すことから改善案の策定、そして改革案を取り入れながら業務を効率化するところまで委託範囲に入れ請け負うのです。
最初の業務設計から個別事例のトラブル対応という細部まで・・・「かゆいところに手が届く」多くの企業に役立つサービスといえます。

BPOが活躍するのは、主に間接部門のバックオフィス業務や、販売、生産、また顧客と関わり対峙、接するコールセンターなどのフロントオフィス部門。
このようなノンコア業務を一括して任せることで、人材資源の有効活用やコスト削減に繋がります。
また、専門性の高い業者へ依頼することで、業務品質の向上や業務効率化の実現も見込めるでしょう。

このようにスタートアップ企業において、自社でカバーしきれない専門的な業務や突発的に発生するスポット業務など、必要に応じて業務の依頼を行うことができるアウトソーシングは非常に魅力的です。
スタートアップの創業者の方々は、バックオフィスをやるために起業されたわけではないはずです。
然るに投資家からのお金を預かり、組織を作り、ビジネスをグロースさせるためには、バックオフィスをきちんと構築することは避けて通れない道でしょう。

BPOは「人」と「経験」を強みとし、専門性の高い領域から多岐に渡る支援が可能です。

弊社の新サービス「ASHIGARU」のスタッフは「元・営業ハイパフォーマー」のみ。
つまり「常に最前線で営業として顧客と折衝してきた『攻め』のスペシャリストが、カスタマーサクセスなどのいわゆる『守り』の業務」を行うことにあります。

カスタマーセントリック(顧客中心)を徹底的に取り組み浸透させることで、持続可能な「顧客満足のアウトソーシング」を、カスタマーサクセスからカスタマーサスティナビリティへと昇華した「ASHIGARU」を、是非お試しください。

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